2012年3月25日日曜日

Temple Bookのフライヤー

 

「Temple Book」発売の際に作成したフライヤーです。 背景の絵は油彩。アルバムの盤面にも使用しています。

2012年3月24日土曜日

Temple Book 初の全国流通盤2012.3.24発売!

どこにでもあるようで、どこにもないような
いつ、どこの世界にも捧げられる音楽


『Temple Book』 Temple Book

1.夢みる部屋
2.虹
3.If I have cat's body
4.夏よ
5.Ginkgo Lights
6.Kaleidoscope
7.秋に
8.心の井戸
9.Dying Flower
10.みずうみと冬
11.門出
12.Good bye, See you

  
[品番]ANMN-001
[レーベル]Anemone Records
[価格]2100円(税込)2000円(税抜)



* * * 感動的なコメントを書いていただきました 本当にありがとう * * *


僕が音楽をはじめようと思ったのはレディオヘッドを聴いたのがきっかけですが、音楽をやめようかと思ったのはTemple Bookがはじめてです。
彼女たちが夢みる部屋でひっそりと作り上げた曲たちの物語がついに門出をむかえる。
とてつもない才能に満ちあふれた宇宙的傑作、名盤の誕生です!!

      —————— 笹口騒音ハーモニカ(太平洋不知火楽団、うみのて)


Temple Bookの音楽は聴き手が欲しいと思っている音を必要な分だけ届けてくれる。正しいなと、聴くたびに思う。最小限の言葉と音。質素でありながら、とても豊かな広がりを感じさせる音楽。アシッドフォークとミニマルミュージックを結びつけ、それぞれの持つ迷宮から抜け出せないあの感覚を拡張してみせる寺本の感性は何があっても信用してしまう。MoondogやPascal Comeladeなどと同じところに立って音楽をやっているんじゃないだろうか。
 
      —————— ゴンデブラーミット


いつものように遊びに行った祖母の家で、ランダムに音楽をかけていると、Temple Bookの「夢みる部屋」が流れた。
アコースティックギター、アコーディオン、シンバル、鉄琴だけで奏でられる、たった2分の美しい曲。
ふいに
「あ、この家も、わたしの夢みる部屋だ」と思った。

庭の梅の木、
迎えてくれる祖母の笑顔、
陽当たりのよいソファ、
ご飯の炊けるにおい。

たくさんのあたりまえが、かけがえのないものとして響いた。愛おしさがあふれて、祖母の肩をもみながらこっそり涙を拭った。幾度となく聴いてきたこの曲なのに、こんなことは初めてだった。

これが、祖母と過ごした最期の日になった。
わたしの夢見る部屋は、いつまでもかけがえのない宝物として、わたしを照らし、あたためつづけてくれるだろう。

      —————— 笹木桃