『秋』 円庭鈴子 金木犀の甘いにおいでも姿はみえない その幾日かしてからぱあっと姿をみせる すきだすきだあたたかいのがうれしいことやかんに湯をわかすときのよろこび しあわせなのになぜかさびしい 秋はじぶんが死んでしまったあとのよう 骨が砂になって それも消え 忘れられた そのあとも ずっと変わらないようなかがやかしい 秋 あおくて 先のみえないほどあおいそら木々のかげがすいこまれるよう とり さかな おれ ふるーと ぴあの ひとりごと
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